永井 天陽(ナガイ ソラヤ)
1991年10月09日埼玉県出身彫刻家
2014年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業。2016年に同大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コースを修了した。アクリル素材の型に剥製やぬいぐるみなどの既製品を無理やり詰め込むことで互いの存在を曖昧にしてしまうメタラクションシリーズや、既製品の1部分を別素材に置き換えることでものとしての性能を奪い取ってしまう作品などを制作している。ものの意味や在り方をそっと問い直すことをきっかけに、誰も見たことがないような、新たな彫刻の在り方を追求したいと考えている。これまでの主な展示として、2014年個展「北に歩いて南へ向かう」(八角堂プロジェクト PHASE2014 Part3)青森県立美術館/青森、2015年個展「いつかのニュース」gallery blanka/ 名古屋、2017年個展「おおきなささやき」HARMAS GALLERY/東京 などがある。
【第19回日本文化藝術奨学金受給 (2014年度)】
25周年記念助成対象企画概要
- ◆武蔵野美術大学彫刻学科研究室主催展覧会<2018/10/1-11/2/Gallery of The Fine Art Laboratory(東京都小平市)>
武蔵野美術大学内のギャラリーgFAL (gallery of The Fine Art Laboratory)で開催される、同大学彫刻学科研究室主催の企画による個展。大学4年の時に着想を得て、その後6年間取り組むメタラクションシリーズ(真空成形したアクリル板と剥製やぬいぐるみなどの既製品を用いたミクストメディア表現)の大型彫刻作品に加え、新たなシリーズ作品など、8点の新作を発表する。
選評
永井天陽は武蔵野美術大学彫刻科で学んだ。剥製、ぬいぐるみ、人形…それらを真空成形したアクリル板の中に入れた作品は、組み合わせることによる「内と外」の関係性に新たなるメッセージを生み出した。素材から意味を解体して実験し続ける制作姿勢は、組み合わせるモノの選択で意味が変化することを、心から楽しんで探求しているようだ。彼女には大学の展示室を実験の場にして、後輩達に大いに刺激を与える展覧会をして欲しい。継続して積極的に制作と展示をおこなうことで、新たな組み合わせの世界観を作り出す可能性を秘めている。これからは世界も意識し、大胆にモノとぶつかり合う作品を発表していくことを期待している。(原 高史)
活動ブログ
活動結果報告
■助成対象プロジェクト
[イベントタイトル]「名無しのかたち」展
[発表の形態]展覧会
[日程]2018年10月1日~11月2日
[時間]11:00~17:00
[会場] Gallery Of The Fine Art Laboratory (g FAL)
187-8505 東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学 2号館1階
[主催]武蔵野美術大学 彫刻学科研究室
[来場者数] 約2000人
[広報活動]
①関東の主なギャラリー、また美術館、美術関係者宛にDM
②のプレスなど約500枚の送付と大学と作家HPへの掲載
③略歴、ステイトメント、作品画像、伊藤誠教授からの文章を掲載したプレスを制作→会期中は会場内でも配布
④学内に掲示するポスター30枚ほど制作
⑤10/4(木)武蔵野美術大学の表現演習という講義を担当。そこで彫刻学科のみならず様々な専攻と学年の学生たちに向けアーティストトークを行なった。 トークの後、レセプションパーティーでの交流会も開催。
⑥TokyoArtBeatでの個展の案内掲載
⑦在廊時間を多くする。
・プレスリリースhttps://www.musabi.ac.jp/wpcontent/uploads/2018/09/t_20180903_6.pdf
・TokyoArtBeat掲載ページ http://www.tokyoartbeat.com/event/2018/C511
・アーティストインタビュー http://meltingpot.tokyo/artist_interview_10/
・キリスト作品制作動画 https://www.youtube.com/watch?v=WmrxeBG_Ghw&t=2s